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秋山紀夫先生の輸入楽譜新譜紹介です


 No.82(2007年1月15日版)

アメリカのサザン・ミュージック社からの2007年用新譜曲を紹介しましょう。

 1. Visions Macabres(死の幻想)
J.Barnes(J.バーンズ)作曲/グレード5/11:55/Southern Music CD Vol.24に収録

上級バンドにおすすめのジェームス・バーンズの作品です。オランダの画家ボッシュの「快楽の園」からヒントを得て1979年に作曲、1981年のオスワルド作曲賞を受賞した曲で、2006年に初めて出版されたものです。画が三部作になっているように、この曲も、不気味、暴力、神秘の3つの部分からなっています。グレード5で11分55秒の曲。ハープを含む拡大された打楽器セクション、アルト・フルート等が必要です。

 2. Omaggio (オマッジオ:賞賛)
J.Barnes(J.バーンズ)作曲/グレード4/8:03/Southern Music CD Vol.24に収録

これもジェームス・バーンズの曲で、カンサス大学バンド・ディレクターのロバート・フォスターの退任にあたって捧げた曲です。全体にゆっくりした現代音楽風な曲で、緊張感があり、ユーフォニアムの良いソロも含んでいます。

 3. California Suite(カリフォルニア組曲)
J.Gibson(J.ギブソン)作曲/グレード4/16:57/Southern Music CD Vol.24に収録

ジョン・ギブソンのオリジナルで、カリフォルニア州の4つの情景を描いた組曲です。第1楽章「サンフランシスコ:ゴールデン・ゲイト」(2分20秒)、第2楽章「ハイウェイ・ワン(高速1号線)」(3分12秒)、第3楽章「グローブの遺産」(7分20秒)、第4楽章「ハイド・ストリート埠頭」(3分5秒)の4つのから成ります。カリフォルニアをテーマにしているので、演奏会用としても好適です。急・緩・急の順に楽章が構成されています。

 4. Air and Dance(歌と舞曲)
F.McBEth(F.マクベス)作曲/グレード4/9:20/Southern Music CD Vol.24に収録

フランシス・マクベスの新曲です。「歌」はゆっくりとフルートの良いソロがあり、後半は金管のファンファーレで盛り上がります(4分50秒)。「舞曲」はカウボーイ・ダンス風でにぎやかです(4分30秒)。

 5. The Goldenstar(ザ・ゴールデンスター)
J.P.Sousa(J.P.スーザ)作曲/M.Rogers(M.ロジャース)編曲/グレード4/3:50/Southern Music CD Vol.24に収録

スーザの珍しい行進曲です。第1次大戦の戦没者を葬って作曲された葬送行進曲で、特にルーズベルトの息子の死を悼んだ曲です。主部は短調で書かれ、第2マーチではトランペットがタップス(慰霊の永別のラッパ、同時に消燈ラッパ)のメロディーを吹きます。トリオはやや明るくなります。葬送用のスーザのマーチを一度経験してみるのも良いでしょう。

 6. Anchors Aweigh(錨を上げて)
C.Zimmerman(C.ツィンマーマン)作曲/J.Barnes(J.バーンズ)編曲/グレード4/2:50/Southern Music CD Vol.24に収録

米海軍の公式行進曲で、チャールス・ツィンマーマンの作品です。2006年がこの曲が作られて100周年だったため、アナポリスの海軍兵学校のバンドがジェームス・バーンズに新しい編曲を依頼したものです。序曲と第1マーチはあまり変わりませんが、第2からはかなり手を加えてあります。トリオは木管とユーフォニアムがソフトに「錨を上げて」を奏し、ピッコロがオブリガートをつけ、途中から木管が「水夫の歌」で加わり、中奏のあとトロンボーンのメロディーとなりますが途中で転調します。この新しい編曲はマーチファンにとっては見逃せない曲です。


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