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秋山紀夫先生の輸入楽譜新譜紹介です


 No.85(2007年3月22日版)

少し遅くなりましたが、ドイツの出版社ルンデルの2枚のCD(「Viva Musica!」と「Furioso!」)からの曲を紹介しましょう。いずれも日本の陸上自衛隊中央音楽隊の演奏で、日本のバンドがオランダ、ベルギー、スイス等の軍楽隊と肩を並べてヨーロッパの出版社のプロモーションCDに登場するのは誇らしいことです。

 1. Largo from New World Symphony(新世界交響曲より第2楽章「ラルゴ」)
A.Dvorak(A.ドヴォルザーク)作曲/V.Studnicka(V.ストゥドゥニチカ)編曲/グレード6/12:28/CD-903に収録

「新世界」の第2楽章の全曲編曲で力作です。今まで第2楽章は個人的な編曲以外出版されていなかったので、クラシックの好きなバンドはとり上げる価値があるでしょう。手ごたえのある曲でコンサート向き。

 2. Fanfare and Dance from The Swan Lake
  (白鳥の湖」第3幕よりファンファーレとダンス)
Tchaikovsky(チャイコフスキー)作曲/L.Dunaev(L.ドゥナエフ)編曲/グレード4/4:12/CD-903に収録

有名なファンファーレにはじまり、第三幕のワルツが全曲編曲されています。自由曲には少し短いかも知れませんが、コンサートのプログラムには好適です。

 3. Viva Belcanto!(ヴィヴァ・ベルカント!)
A.Bosendorfer(A.ベーゼンドルファー)作曲/グレード4/9:50/CD-903に収録

この曲はイタリアの名曲のメドレーで、「イタリア奇想曲」「歌劇ナブッコ」「アイーダ凱旋行進曲」「サンタ・ルチア」「椿姫から乾盃の歌」それに「フニクリ・フニクラ」が含まれ、ややゴッタ煮的で時間も9分50秒と長いですが、部分的には面白い所もあるので、選んで使ってみると良いでしょう。

 4. An Die Freude(歓喜の歌)
Beethoven(ベートーヴェン)作曲/A.Loritz(A.ローリッツ)編曲/グレード4/5:45/CD-903に収録

「歓喜の歌」は5分45秒で、バリトンの独唱から、前半の合唱の部分、中間の6/8拍子のテナー独唱、最後の合唱の部分をうまくつないで、吹奏楽に移しかえた編曲です。フィナーレがないのでやや間延びする感じがします。

 5. Mazury Rhapsody(マズリー・ラプソディー)
A.Bosendorfer(A.ベーゼンドルファー)作曲/グレード3/8:35/CD-903に収録

この曲はオリジナルで、ポーランドのラプソディーです。スラブ風な味をもつ暗い雰囲気ではじまり、後半テンポを速めます。コザック・ダンス風でエキサイティングな曲。同じ作曲者による「ハンガリー小狂想曲」と似ていますが、クラリネットのカデンツァなどを含み、技術的には少しむずかしく書かれています。中間には明るい3拍子のダンスも現れますがすぐ短調に戻ります。時間は8分35秒でコンクール自由曲むき。ユーフォニアムの良いソロも含まれます。終わりのもり上がりは充分です。グレード3〜4。

 6. Montanas Del Fuego(モンタニャス・デル・フエゴ)
M.Gotz(M.ゴッツ)作曲/グレード2.5/7:16/CD-903に収録

アフリカのサハラ砂漠と火山を画いたオリジナルで、ゆっくり中近東風なメロディーで開始され、劇的に展開してゆきます。中間部はゆっくりしてアルト・サックスのソロとなります。やや古いスタイルの曲ですが、興味を持つ人も多いかも知れません。

 7. Sinfonia(シンフォニア)
G.F.Handel(G.F.ヘンデル)作曲/A.Loritz (A.ローリッツ)編曲/グレード5/3:31/CD-904に収録

ヘンデル作曲のシンフォニアをトランペット2重奏とバンドに編曲したもの。さわやかな良い曲です。グレードはソロ、バンドともに5。

 8. Arietta(歌劇「フィガロの結婚」よりアリア)
W.A.Mozart(W.A.モーツァルト)作曲/P.Stanek (P.スタニェク)編曲/グレード2.5/2:57/CD-904に収録

このモーツァルトの曲はユーフォニアム独奏で、ユーフォニアムにがんばってもらってコンサートをもり上げてもらいたいです。

 9. Festival Overture(祝典序曲)
H.v.d.Heide(H.v.d.ハイデ)作曲/グレード2.5/6:45/CD-904に収録

このオリジナル曲は、厚いハーモニーの序奏ではじまり、コラール風なゆっくりした主部がつづいていきます。そのあと速い部分に入り、転調しながらいくつかの主題がつづきますが、ラテン風なリズムやメロディーとなります。メロディーは美しいですが、やや生ぬるい音楽といった感じです。

 10. Mit Der Kraft Der Musik(ウィズ・ザ・パワー・オブ・ミュージック)
M.Gotz(M.ゴッツ)作曲/グレード3/4:55/CD-904に収録

このオリジナル序曲は、ファンファーレで華やかに開始され、ロマンチックなメロディーをもっています。速い主部は、「祝典序曲風」な雰囲気をもっています。中間はゆっくりして式典的なメロディーが現れます。

 11. Halloween Night(ハロウィーン・ナイト)
K.Vlak(K.フラク)作曲/グレード4/9:37/CD-904に収録

この曲はシンセサイザーをフューチャーした曲で、ミステリアスな雰囲気をもっています。描写曲風で、何か音楽物語りをつけて演技と一緒に演奏したら面白いような曲です。


M8オススメ楽譜情報

「ポリス・アカデミー」マーチ
アメリカの警察学校を舞台にした1984年のスーパー・スーパー・コメディーです。昔の映画なのにかなり面白いのでぜひみてみてください(レンタルビデオ屋さんで借りるものが無かった時はぜひぜひ)。このテーマ曲がこのマーチで、もちろんメチャメチャ明るいです!!

イパネマの娘(アントニオ・カルロス・ジョビン)
ブラジル音楽を代表する作曲家、アントニオ・カルロス・ジョビンの有名なボサノバ曲です。それを、ロバール・フィアンガがバンドに編曲したものです。ハーモニーが新しく、手のこんだ編曲で、中級バンド以上のバンドのポップス・プログラムに絶好です。

アイヴァンホー
「アイヴァンホー」は1819年に発表された歴史小説の主人公の騎士の名で、全3楽章から出来ています。音楽では物語の特にどの部分の描写ということではなく、この物語全体の雰囲気を表現しています。「騎士」をイメージして演奏を!

詩のない歌
しみじみとして次第に盛り上がり、また静かに消えていくグレード3、5分の曲。木管と金管のからみが巧みに作曲されている、癒し系の音楽です。グレード3ですが歌わせ方や盛り上げ方はグレード4の表現力が必要です。

山の偉容
昔ポール・ヨーダーに同名の作品がありましたが、これはチェザリーニのオリジナル。二つの楽章からなり、前半静かで後半大いに盛り上がります。中級バンドのコンクール向きな良い曲です。6分で時間的にも良いです。

アイガー:頂上への旅
「アイガー」はスイス・アルプスにある3970mの山で、この曲はその北壁にいどんで遭難した登山家の息子ジョン・ハーリン(その時9才だった)が、40年後に父に代わってこの北壁の登頂に成功するという物語をもとに作曲したものです。スウェアリンジェンの力作で見逃せません。

組曲「ガイーヌ」(ビーク編曲)
この抜粋曲は、バレー音楽「ガイーヌ」からの4楽章の組曲で、オランダのデ・ハスケ社の1996年の出版ですが、日本ではほとんど演奏されていませんので、新鮮に聴こえます。コンクールの自由曲としても使えます。

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