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秋山紀夫先生の輸入楽譜新譜紹介です


 No.92(2007年10月29日版)

今回は米国、ディーン出版社の新譜を紹介しましょう。ディーン出版社からは17曲の新譜が、2007年9月からの新学期向けに出版されましたが、その中からの主な曲を紹介しましょう。


1. Symphony No.6-Third Movement Finale(交響曲第6番、第3楽章フィナーレ)
Tchaikovsky(チャイコフスキー)作曲/Daehn(ディーン)編曲/グレード5/3分12秒

有名なチャイコフスキーの曲を出版社の社長ディーンが編曲したもの。殆ど誰もが知っているマーチの主題です。3分12秒とやや短いですが、コンサートやアンコールに絶好。グレードは5。

2. Music for the Funeral of Queen Mary(メリー女王の葬送の音楽)
Purcell(パーセル)作曲/Daehn(ディーン)編曲/グレード2.5/3分29秒

1685年の冬に亡くなったイギリスの女王の葬送のためにヘンリー・パーセルが管楽合奏曲として作曲した有名な曲です。打楽器の重々しいリズムからはじまる荘重な曲。グレード2.5とありますが、この荘重なメロディーのレガートを保持するためにはグレード4〜5の技術が必要です。実際の葬儀にも使えます。くり返しなしで3分29秒。くり返しつきで6分57秒。

3. The Water Is Wide(ウォター・イズ・ワイド)
R.Kirby(R.カービー)編曲/グレード4/4分30秒

18世紀のアイルランドの民謡「オー・ウォリー・ウォリー(ああ悲しいかな!)」をリック・カービーが編曲したもの。ゆっくりした美しい民謡が、多彩な楽器の音色で表現される良い編曲です。コンサートのプログラムに絶好。グレード4、4分30秒。

4. The Running Set(ランニング・セット)
Vaughan Williams(ヴォーン・ウイリアムス)作曲/Daehn(ディーン)編曲/グレード5/6分01秒

英国のヴォーン・ウイリアムスが、1934年英国フォークダンス協会のフェスティヴァルのために作曲した民謡風な良いメロディーをダーンが編曲したもの。6/8拍子の軽快な曲で、木管が活躍し、舞曲的であり楽しいです。グレード5で6分01秒。ロンド形式で主題が何回もくり返される間に、いろいろなエピソードがはさまります。

5. La Cenerentola Selection(歌劇「シンデレラ」抜粋曲)
Rossini(ロッシーニ)作曲/Daehn(ディーン)編曲/グレード5/4分55秒

有名なロッシーニの歌劇からの抜粋曲で、グレード5、4分55秒。狩の信号のホルンのアンサンブルから開始され、軽快な狩の音楽(6/8拍子)がつづき、次に2/4拍子に変わり、ハッピーなメロディーがつづきます。この辺りのクレッシェンドは全くロッシーニ的で楽しいです。おそい部分はありません。

6. Music for the King's Delight(王の楽しみの音楽)
P.La Plante(P.ラ・プラン)編曲/グレード3/6分39秒

ピエール・ラ・プランの編曲で、英国の王達に喜ばれたメロディーがメドレーとなっている曲。ヘンリー・パーセルの重々しい舞曲「リガドーン」からはじまります。小太鼓のリズムが印象的。途中で木管の軽いリズムの舞曲も現われます。フルートの優しいソロのあと木管のアンサンブルとなり、「丘を越えてかなたへ」のメロディー(6/8拍子、パーシー・グレンジャーの旋律とは異なる)も現われます。グレード3、6分39秒。

7. Dancing at Stonehenge(ストーンヘンジで踊る)
A.Suter(A.スーター)作曲/グレード3.5/5分35秒

英国の巨大な石の遺跡ストーンヘンジでのダンスを画いたこの曲は、CBDNA(カレッジ・バンド・ディレクターズ・ナショナル・アソシエーション)から作曲賞を得ています。アンソニー・スーターのオリジナル。グレード3〜4で、5分35秒。クラリネットの中近東風なメロディーにはじまり、打楽器がダンスのリズムを奏し、次第に楽器を加えていきます。変拍子でエキゾチックな雰囲気を持つ曲です。中間でゆっくりしややコラール風になり、再び舞曲にもどって終る3部形式の曲。最後は消えてゆきます。


次の3曲は初級バンド向きのやさしく良い曲です。
8. The Regiments Return(連隊の帰還)
R.Knoener(R.ノエナー)作曲/グレード2.5/2分45秒

ロバート・ノエナーのオリジナルで、南北戦争の兵士や少年鼓手を追憶して作曲したマーチ。ゆっくりしたドラム・マーチにはじまり、親しみやすいメロディーがユニゾンで提示され、この旋律によるマーチがいろいろな楽器でくり返されます。途中にかっこいいドラム・マーチもはさまります。親しみやすく演奏者に喜ばれるでしょう。グレード2.5、2分45秒。

9. Viper(毒ヘビ)
G.Farmer(G.ファーマー)作曲/グレード2/2分13秒

ジョージ・ファーマーのオリジナルで、中近東のフォーク・ダンス「デブカ」にヒントを得て作られた曲。グレード2ですが、演奏を聴くともっと難しい曲のように聴こえます。低音のユニゾンから不気味に開始されて、クレッシェンドして、速いリズミカルな主部に入ります。初級者にも親しみやすいメロディーで、次にテンポをゆるめる第2主題をはさんで、もり上がる第3部に入り、もう一度リズミカルな主部にもどり終ります。2分13秒と短いですが効果的な曲です。

10. Minka's Sleigh Ride(ミンカの橇遊び)
P.La Plante(P.ラ・プラン)作曲/グレード1.5/2分53秒

ピエール・ラ・プランの作曲で、ウクライナ地方の民謡「ミンカ」と「白樺の木」の2曲を組合わせたものです。これにベル、タンブリン、ウッドブロックを加え、冬のロシアの橇すべりの楽しさを表現した曲。グレード1.5、2分53秒。

M8オススメ楽譜情報

アンダー・ザ・シー
「TOKYOディズニーシー」の目玉のショー「リトル・マーメイド」。「アンダー・ザ・シー」を聴くとこの素晴らしいショーが思い浮かびます。アリエルがセバスチャンが.........この曲はディズニー映画「リトル・マーメイド」の主題曲です。ディズニーシー気分でどうぞ。

交響組曲「パイレーツ・オブ・カリビアン〜呪われた海賊たち」
ディズニーランドのアトラクション「カリブの海賊」をもとにつくられた海賊映画です。ところどころにあの「カリブの海賊」のシーンが出てきます。音楽もディズニーのスケールが大きい雄大な音楽です。これはその中からの5曲をワッソンがシンフォニック調にアレンジしたメドレーです。

あのマスクの男は誰?(ゾロ,スパイダーマン,オペラ座の怪人他)
これはアメリカのマスク・ヒーローたちのメドレー。さて、どのように舞台で演出しますか?

詩のない歌
しみじみとして次第に盛り上がり、また静かに消えていくグレード3、5分の曲。木管と金管のからみが巧みに作曲されている、癒し系の音楽です。グレード3ですが歌わせ方や盛り上げ方はグレード4の表現力が必要です。

アブサロン
アッペルモントは1973年生まれの若い作曲家で、ベルギーの音楽学校を卒業し、イギリスでも作曲を学んだ作曲家です。この曲は、現在のデンマークの首都コペンハーゲンを、12世紀に開拓建設したビショップ・アブサロンを描いたものです。グレード4のとても効果的な序曲です。

スコットランドの旋律による「ピスガ」による変奏曲
「ピスガ」はアメリカの聖歌集に出てくるメロディーで、19世紀に出版されたものです。旋律はスコットランドの5音階によるもので、本来はテナーの独唱曲でした。それをヴィンソンが吹奏楽に作曲したもので、主題と4つの変奏曲で出来ています。グレード3、演奏時間5分で、中級バンドのレパートリーとしてお薦めできる良い曲です。

悪魔の踊り
ヘルメスバーガーの作曲。前半は木管が活躍する速い部分でたいへんエキサイティング。中間はゆっくりして3拍子になり、たいへん変化に富んでいます。コンクール曲におすすめ。

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