- シリーズ
- MUN 輸入吹奏楽オリジナル作品(スコア&パート)
- 解説
- Ludwig Masters Publications
この曲は、1983年、作曲者が指導している岡山大学管弦楽団のために作曲したものです。それを1985年に、関西学院大学応援団総部吹奏楽部のために吹奏楽に編曲、同年のコンクール全国大会に自由曲として演奏されました。その時は時間の関係で原曲より短いものでしたが、1990年、アメリカのマスター・ミュージックから出版するにあたり、原曲の管弦楽曲により近い形に書き改められました。
曲はゆっくりとした4/4拍子で、25小節からなる序奏のあと、アレグロの主部に入ります。クラリネットのひそやかでリズミカルな主題から開始されます。ここでは、4/4拍子なのに9/8拍子にきこえるような面白いリズムが使われています。ティンパニーのソロのあと、56小節めからは第2の主題がフルートとクラリネットにあらわれ、ホルンが受け継ぎます。この2つのテーマが高まって止まったあと、ゆっくりとした中間部に入ります。このテーマが次第に高まり、再び主部に戻りますが、クラリネットの第1主題は少し形を変えています。1度ゆっくりとしたテンポになり、序奏のテーマの変形があらわれますが、速いコーダに入って木管の鮮やかなテュッティの動きで終わります。(秋山紀夫) - 作曲者
- 保科洋 (Hiroshi Hoshina)