- シリーズ
- MUN 輸入吹奏楽オリジナル作品(スコア&パート)
- 解説
- Symphonic Dimensions
ボルジア家は、いわゆる「黒い伝説」の題材となっている。これは中世以来、スペインとスペイン人を指すために使われてきた軽蔑的な言葉である。ボルジア家の黒い伝説は、汚職、権力の乱用、乱交、セックス、殺人に関するものである。これらの噂は、特にボルジア家の一員であった教皇アレクサンデル6世の治世中に広まった。アレクサンデルは反キリストとさえ呼ばれた。目撃者によると、彼が亡くなったとき、悪魔が死の部屋をうろつき、悪魔の使者である黒犬がバチカンの通路を行ったり来たりしていたという。教皇アレクサンデルとその家族の残忍な統治は、ボルジア家を一種の悪魔化することに繋がった。しかし、良心のなさ、毒物の醸造、近親相姦、そしてさまざまな残虐行為こそが、私たちにとってある種の魅力を持ち続けているのである。 1. アレクサンドル6世 ロドリゴ・ボルジアは1431年、バレンシア近郊に生まれた。ボローニャで法律を学び、叔父の教皇カリクストゥス3世を通じて教会の階級制度を昇り詰めた。神聖ローマカトリック教会の副長官として、ヨーロッパで最も裕福な人物の一人となった。枢機卿として4人の子供をもうけ、後に教皇になった際にその子らを嫡出と認めた。教皇選出の資金は、官職の売却、ゆすり、あらゆる種類の賄賂で賄われた。アスカニオ・スフォルツァとの同盟により、1492年8月11日に教皇に選出され、それ以降アレクサンドル大王にちなんでアレクサンドル6世と名乗った。 - 作曲者
- オットー・M・シュヴァルツ (Otto M. Schwarz)
