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- シリーズ
- MSOKE 輸入ピアノ・ソロ
- 解説
- Edition Peters
シューベルトの未完成ソナタ ハ短調 D840 は、1825年4月に作曲された。多くの評論家は、傑出したハ長調モデラートと、独創性には欠けるものの非常に優れたハ短調アンダンテの後に、未完成の楽章が2つ続くことに驚きを表明している。
第1楽章と第2楽章は、もちろん純粋なシューベルトの作品である。現在の楽譜は、正統な様式とこの異例の作品の形式的要求の両方を考慮し完成されたメヌエットと、大まかなトリオが完成し、そしてフィナーレで構成されている。フィナーレは、元の200小節の提示部を理解できるように解釈・拡張されているが、シューベルトの非常に弱々しい展開部の始まりは受け入れられず、よりエネルギッシュなソナタ=ロンドの構成に取って代わられた。展開部、回帰部、コーダが新たに作曲され、この楽章は約600小節の、シューベルトらしい均整のとれた楽章へと昇華されている。 - 作曲者
- フランツ・シューベルト (Franz Schubert)
- 編成
- Piano