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- シリーズ
- MUN 輸入吹奏楽オリジナル作品(スコア&パート)
- 解説
- Excelcia Music
フロリダ州のある高校の創立100周年を記念して作曲された『Anchored(アンカード)』は、初期の生徒が書いた詩の一節を題材にしています。高校生活の4年間が私たち一人ひとりに与える影響を、壮大かつ躍動感あふれる「ダンス」として表現した作品です。
プログラム・ノート
『Anchored』は、ベイ・ハイスクール(Bay High School)の創立100周年を記念して、同校のバンドから委嘱された作品です。
ベイ・ハイスクールのためにこの曲を書く依頼を受けた際、幸運にも学校のアーカイブから貴重な歴史資料の数々を拝見することができました。創立当初の写真や数多くの詩、記事などは、100年という長い歴史の重みにふさわしい作品を創り上げる上で、大きなインスピレーションを与えてくれました。
中でも、最初の卒業生の一人が書いた手紙が特に印象に残りました。その生徒は、学校生活の最初の2年間がいかに混乱に満ちていたか、そして在学中に転校を余儀なくされる生徒もいたことなどを綴っていました。彼女は校長先生への感謝の言葉の中で、先生が「嵐を鎮め、波を穏やかにし、そして彼らをしっかりと『錨(いかり)』のように支えてくれた(アンカーを下ろしてくれた)」と述べていました(ベイ・ハイスクールの創立当初からの「海」にまつわるテーマを意識した表現だったのでしょう)。
この手紙を読み、私自身の高校時代に思いを馳せました。たとえ忘れてしまいたいと願うことがあったとしても、学生時代が人間としての自分に与えた影響を、完全に忘れることなどできないものだと感じたのです。
この作品をどのような形にするか考えたとき、ある種の「ダンス」として表現するのが最もふさわしいように思えました。それは、最初は混沌とした中心から始まり、やがて圧倒されるような展開を経て、最後には穏やかな水面へと戻り、しっかりと錨を下ろして静止するようなダンスです。
曲の中盤からは、学校にとって特別な意味を持つ音楽的な「イースター・エッグ(隠された要素)」がいくつか顔を出し始めます。それまで断片的だったダンスは、終盤に向けて安定したパルス(拍動)を伴うようになり、同時に積み重ねられ変容していく様々なモチーフをしっかりと「つなぎ止め(アンカーし)」ます。これは、100周年を迎えた学校において、伝統が絶えず積み重なっていく様子をなぞらえたものでもあります。
音楽的には、B♭(変ロ長調の主音)、H(ドイツ音名でBナチュラル)、Cという音を中心に和声が展開する場面があります。これは「Bay High Centennial(ベイ・ハイスクール創立100周年)」という言葉を音楽的に表現したものです。高校時代は、自分自身を見つめ直し、生涯続く絆を築き始める、人間形成において大切な時期です。この作品を通じて、そうした高校時代への音楽的なオマージュが伝わることを願っています。 - 作曲者
- タイラー・アルカリ (Tyler Arcari)













