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- シリーズ
- QH 吹奏楽ヒットシリーズ
- 解説
- 1989年にアメリカで出版されたA.リード編曲の版を、M8より再出版した楽譜です。
1962年公開の、雄大な砂漠を舞台にした映画「アラビアのロレンス」は、アカデミー賞で最優秀作品賞、作曲賞等7部門を独占した大作で、今もなお映画史にさん然と輝き続けています。この映画で音楽を担当したのは、フランスの若き新鋭、モーリス・ジャールです。彼は、劇的で輝かしい色彩的な音楽を、この映画でアメリカの聴衆に知らしめました。映画では、一般的な交響的な楽器編成と打楽器に加えて電気楽器も用いて、主人公の英軍少尉ロレンスの、エキゾチックな物語を力強く美しく完璧に描き、映像に「音」の面からも、大きなインパクトを与えました。
このシンフォニック・バンドのための編曲では、2つの主要主題:光輝くような色彩と荒々しい粗野な表現効果をもつ「アラビアの主題」、ロレンスの砂漠への愛と、彼の内面の心理的な葛藤を表す刺激的な旋律の「ロレンスの主題」、で構成されています。曲は「アラビアの主題」で開始され、ティンパニのリズムの上に木管、サクソフォーン、それに1本のコルネットが主題を奏し、やがてフル・バンドにと引き継がれます。この部分はできるだけ幅広く、かつ抒情的に表現されなければなりません。音楽的な形式を完成させるため、「アラビアの主題」を繰り返しながら「ロレンスの主題」が現れたあと、劇的な終わりの部分へと導いていきます。(アルフレッド・リード)
佼成CD「栄光への脱出 - A.リード・シンフォニック・ポップス」(CD番号:KOCD3013)に収録されています。 - 編曲者
- Alfred Reed
- 作曲者
- Maurice Jarre
- 編成
- Cond / Pic / Fl1.2 / Obs / EsCl / Cl1 / Cl2 / Cl3 / A.Cl / B.Cl / CBass.Cl / Bsns / A.sx1 / A.sx2 / T.sx / B.sx / Tp1 / Tp2 / Tp3 / Cornets / Hr(inF)1.2 / Hr(inF)3.4 / Tb1 / Tb2 / Tb3 / Euph(T.C) / Euph(B.C) / Tuba / St.Bs / Perc / Timp
- 使用Perc.
- Tom-Tom、B.D、Cym、S.Cym、Tri、bells、Vib(opt.) / Timp