- シリーズ
- MUC 輸入吹奏楽クラシック作品(スコア&パート)
- 解説
- Boosey & Hawkes
この曲はアメリカのCBDNA(College Band Directors National Association 全米大学吹奏楽指導者協会)の委嘱で作曲し、1964年12月に開かれた同協会の総会の席上で初演されました。
この曲についてコープランドは次のように述べています。
──私は若い奏者たちが、彼らの技術の可能性を過度に緊張させることなく、チャレンジできるような曲を書きたいと思った。作品は速い-遅い-速いの3部形式で、はじめの主題をいろいろに変化させる形になっている。象徴とは何かを形作っている。それはシンボルである。私がこの曲を「象徴」と呼ぶのは、この曲が音楽で何かを語り、気品とか熱望的なフィーリング、陽気さや活発さをあらわしているからである。これらの象徴的サウンドの正しい反映は、それぞれの聴き手の方々自身の決定に従うべきである。──
曲の主題には、1835年に出版されたウィリアム・ウォーカーの「サザーン・ハーモニー」のなかにある「アメージング・グレイス(このうえなき優雅さ)」という聖歌のメロディが用いられ、その変奏曲風な感じの曲です。
曲は何かを声明するかのように堂々と開始され、木管の動きと緊張した張りつめた部分が続き、そのあとオーボーやフルートが「アメージング・グレイス」の断片を奏し、他の楽器も加わり、金管が厚い現代的なハーモニーをつけ、テーマ全体が歌われます。そのあと再び金管の厚いハーモニーが出て速度を速め、打楽器を中心にピアノが変奏曲風な展開を導きだします。曲は楽しげに、リズミカルに進んでいきます。次に再び速度をおとし、声明風な音型が続きます。テーマの断片も木管で歌われます。トランペットとフルートが主題を繰り返し、木管が絡みます。ホルンのハーモニーも印象的です。
そのあと曲の開始の声明的な部分が戻り、ホルンが高らかに響いて、打楽器の高まりのなかに曲を閉じます。
(秋山紀夫) - 作曲者
- アーロン・コープランド (Aaron Copland)
- 編成
- Full Score
Condensed Score
Piccolo
Flute 1
Flute 2
Eb Clarinet
Oboe 1
Oboe 2
Bassoon 1
Bassoon 2
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Eb Alto Clarinet
Bb Bass Clarinet
Eb Contra Bass Clarinet
Bb Contra Bass Clarinet
Eb Alto Sax 1
Eb Alto Sax 2
Bb Tenor Sax
Eb Baritone Sax
Bb Cornet 1
Bb Cornet 2
Bb Cornet 3
Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
Trombone 1
Trombone 2
Trombone 3
Trombone 4
F Horn 1
F Horn 2
F Horn 3
F Horn 4
Baritone Bc 1
Baritone Bc 2
Baritone Tc 1
Baritone Tc 2
Tuba 1
Tuba 2
String Bass
Piano/ Celesta
Percussion