サンプルPDF
- シリーズ
- MUN 輸入吹奏楽オリジナル作品(スコア&パート)
- 解説
- Southern Music
この曲は、1971年8月に開かれたカッパ・カッパ・プシとタウ・ベータ・シグマの合同総会のために依頼されて作曲されたもので、両協会の会長ジェイムス・ジェイコブセンとレディン・ハウスホルダーの両氏とその2つの協会に捧げられました。これらの協会は日本ではきき慣れないものですが、一種の交友協会で、アメリカの大学に在学しているバンドのメンバーのなかの優秀な学生たちによって組織されているものです。そのうちの1つタウ・ベータ・シグマ協会の創立25周年を記念して、他のもう1つの協会カッパ・カッパ・プシと合同総会をミシガン大学で開き、その時の記念作品として作曲されたのがこの曲です。
タイトルの「第七の封印」は、ヨハネ黙示録の最後のクライマックスとなっている章で、キリストがほどなくして起こる事柄を自分の使者に送り、それを通して自分の使徒ヨハネに示したものです。
内容は、ヨハネが7つの封印のある巻き物を1つずつ開いていき、そのたびにいろいろな災厄が地上に起こって、人々の将来がそうであるだろうことを暗示しています。第1の封印を開くと「白い馬 征服 」があり、第2の封印を開くと「火のような馬 殺し合い 」が出、第3の封印を開くと「黒い馬」、第4の封印からは「青ざめた馬 死 」、第5の封印を開くと「死者の魂」があらわれ、第6の封印を開くと「地震」が起こり、第7の封印を開くとともに「天に静寂」が起こり、やがて、7人の神の使いがあらわれて7つのラッパを吹き鳴らし、それによってさまざまな災厄が起こるというものです(詳しくは聖書のなかの「ヨハネへの啓示」を読むとよいでしょう)。
こうした物語によるこの劇的な曲は、3つの楽章に分かれていて、
第1楽章は「怒りの日」(ヨハネへの啓示15:1にある神の怒りの終わる日のこと)にもとづいています。
第2楽章は悲愴な感じを表現するための3つの音による主題ではじめられます。
第3楽章はモラビア教徒の聖歌、「正しく彼らは、我々の悲しみを生み給うた」からとられています。こうした宗教的な暗示によるこの曲は、きわめて荘重でかつ劇的です。また、打楽器が色彩的に駆使されていて、一層ドラマチックな効果を盛りあげています。
その曲の初演は、1972年8月26日ミシガン大学で「全国大学選抜バンド」の演奏、作曲者自身の指揮で行われました。
(秋山紀夫) - 作曲者
- ウィリアム・フランシス・マクベス (William Francis McBeth)
- 編成
- Full Score
Piccolo
Flute 1
Flute 2
Flute 3
Oboe 1
Oboe 2
Eb Clarinet
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Eb Alto Clarinet
Bb Bass Clarinet
Bb Contra Bass Clarinet
Bassoon 1
Bassoon 2
Eb Alto Saxophone 1
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone
Bb Cornet 1
Bb Cornet 2
Bb Cornet 3
F Horn 1
F Horn 2
F Horn 3
F Horn 4
Trombone 1
Trombone 2
Trombone 3
Baritone T.C.
Baritone B.C.
Tuba
Timpani
Percussion 1
Percussion 2