楽譜直輸入サービス
ノート・ノート
CS2024
CSO
SDseries
輸入ピアノ
洋楽輸入ソロ
輸入スコア
M8Tシャツサイト
吹奏楽グッズサイト
エムハチポータル
カタログFAXダウンロード
シリーズ紹介
パスワード再設定
現在取り扱い楽譜数

M8出版: 7448曲

輸入譜: 175416曲

このデータベースのデータおよび解説文等の権利はすべて株式会社ミュージックエイトが所有しています。データ及び解説文、画像等の無断転用を一切禁じます。

MUNS 輸入吹奏楽オリジナル作品(フルスコアのみ)

MUNS1194

このぶどうからのワイン (ウィリアム・フランシス・マクベス) (スコアのみ)【Wine from These Grapes】

商品種別 : 楽譜
グレード : 4.0
演奏時間 : 08分30秒
出版社 : Southern Music

商品状態 : 発売中

販売価格 : 2,310円 (税込)

発送までの目安 : 約7~10日で入荷予定(現地出版社に在庫がない場合は変動の可能性あり)

シリーズ
MUNS 輸入吹奏楽オリジナル作品(フルスコアのみ)

解説
Southern Music

マクベスが、1992年にダラス・ウィンド・シンフォニーのキム・キャンベルから委嘱を受けて、同バンドの創立者であり、指揮者であったハワード・ダンの追憶のために作曲されました。

ハワード・ダンは1938年、テキサス州に生まれ、サザン・メソジスト大学と北テキサス州立大学で学んだあと、テキサス州リチャードソン高校の先生となり、1961年から70年まで、ダラスのハイランド高校の音楽主任としてバンドやオーケストラ、それに合唱の指揮にあたり、優秀な成績をあげました。その後1970年からは、20年にわたって、サザン・メソジスト大学の教授として同大学ウィンド・シンフォニーの指揮にあたり、同時に指揮法や音楽史も教えました。

1985年、音楽の専門家を集めて、アメリカではじめての市民組織によるプロフェッショナル・ウインド・バンドである「ダラス・ウィンド・シンフォニー」を組織し、1987年「ザ・ブラス・アンド・ザ・バンド」という、金管のソロやアンサンブルとバンドの曲集のCDを発売して全米に知られるようになり、さらに2枚のCDもリリースしました。そのさなかの1991年6月2日、ダンは急に亡くなってしまいました。それによってこの曲が生まれたのです。

この曲のタイトル「このぶどうからのワイン」はエドナ・セント・ヴィセント・ミレー(1892~1950)の詩とソネット(詩の一種)のコレクションからとられたものです。ミレーはアメリカの女流詩人で、その詩「竪琴織り」で1923年ピュリッツァ賞を受賞しました。

曲はイ短調の悲痛な響きの和音で、ティンパニーとゴングを伴って開始され、10小節の序奏をつくり、11小節めからテューバが歌いはじめ、テュッティのクライマックスをつくり、21小節で第1部を終わり、ティンパニーの響きのなかに第2部に入ります。

第2部ではホルン、クラリネット、フルートが静かに歌い、ティンパニーとチャイムの響きのなかから低音のメロディがきこえ、木管と打楽器が教会の鐘の響きを模倣し、低音のメロディは激しさを加えます。再びクラリネットやオーボーの静かなメロディに戻りますが、低音の追憶のメロディも高まり、クライマックスをつくります。それが静まると「アーメン」という祈りの言葉(バンドのメンバーが歌う)がきかれ、低音楽器が祈りの歌を高め、チャイムや打楽器の高鳴りのなかで、死者を讃美するハ長調の和音で輝かしく終わります。

マクベスはかつて「カディッシュ」(1976年、作曲家クリフトン・ウィリアムズの追憶のために作曲)や前記の「追憶」を書いていていずれも好評でしたが、この曲もそうした曲の1つとして、むしろマクベスの他の速いテンポの曲よりも、彼のもち味のよい面が出た曲として歓迎されるでしょう。

この曲は、1994年5月23日、ダラス・ウィンド・シンフォニーの演奏、作曲者自身の指揮で初演されました。

(秋山紀夫)

作曲者
ウィリアム・フランシス・マクベス (William Francis McBeth)

コメント

Copyright © 2015-2025 Music Eight All rights reserved.