- シリーズ
- MUNS 輸入吹奏楽オリジナル作品(フルスコアのみ)
- 解説
- Southern Music
この「岸辺のモリー」はスコットランド舞曲「テムプル・ヒル」と「岸辺のモリー」で作曲された曲で、この2曲はチャールス・ヴィリアーズ・スタンフォードという人が編集した「古いアイルランド音楽全集」からとったものです。はじめ弦楽合奏として1907年に作曲し、1920年に吹奏楽用に編曲、ロンドンのショットから出版しました。1907年に書いた時は7月3日の母の誕生日の贈りものとし、吹奏楽版も同じく、1920年7月3日の誕生日に再び母への贈りものとしました。
曲は速い2/2拍子の軽快な曲で、いろいろな楽器によりテーマが繰り返され、その度にリズムや楽器の組み合わせが変えられます。こまかいリズムのテーマの間に「岸辺のモリー」のメロディがゆったりと歌われる部分もあります。2つのテーマをうまく組み合わせた楽しい舞曲です。次第に静かになりますが、最後にテュッティの一撃があって終わります。
1921年カール・フィッシャーから吹奏楽楽譜として出版されましたが、サザンミュージックからグレンジャー研究第一人者のマーク・ロジャースの校訂版が出版されました。
(秋山紀夫) - 編曲者
- マーク・ロジャース (Mark Rogers)
- 作曲者
- パーシー・グレインジャー (Percy Grainger)