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- シリーズ
- MUNS 輸入吹奏楽オリジナル作品(フルスコアのみ)
- 解説
- Hafabra Music
2002年にベルギーのハファブラの創立10周年記念の作曲の委嘱を受けて、かつてブラス・バンドのために作曲した「ブリッツ」を吹奏楽用に改編したのが、この「ウインド・ブリッツ」で、2002年に同社から出版されました。
タイトルの「ウインド・ブリッツ」は「電撃的な管楽器」といった意味で「管楽器による即興曲」といえるような曲です。曲はトゥッティでリズミカルかつ急速に動きまわるような音形で開始され、トロンボ-ンのグリッサンドもにぎやかに聴こえます。
このにぎやかな序奏を終えるとテンポを落として、アルト・サクソフォーンやソロ・クラリネットのカデンツァ風なソロがつづき、次に木管がこまかい音形で動きまわり、テューバとコントラバスが絡みます。次第にトゥッティとなって、木管も金管も互いにこまかい動きで高鳴り、クライマックスをつくって静まります。
第3部はホルンの旋律的なソロからはじまる金管アンサンブルで、これがサクソフォーンのソロに引き継がれたあと、テンポの速い第4部に入ります。ここでは、リズミカルな木管とメロディックな金管が対比的に扱われて、大きなクライマックスをつくります。
第5部は6/8拍子によるスケルツォ風な木管のアンサンブルです。これに金管が低音から順次加わり、2/4拍子となって、ホルンとオーボエの主旋律があらわれ、トランペットに引き継がれ、トゥッティとなって、低音が元気よくマーチ風な旋律を奏します。このメロディは各楽器でカノン風に扱われ、長い展開部をつくり、再び6/8拍子に戻り、もう一度低音から再構築をはじめ、トゥッティの力強い第6部を構成します。
拍子が2/4拍子に変わって第7部となり、金管の3連符と木管の16音符のリズムが交錯し、そこにさらに8分音符のリズムも加わって最後のクライマックスをつくります。そして、全楽器が3連符のリズムを叩きこむコーダに入り、金管がけたたましくサウンド・クラスターを奏し、長いゲネラルパウゼのあと、全員の一撃で曲を閉じます。各楽器の特性をうまく生かした曲です。ベルギーのハファブラの出版。 - 作曲者
- デリック・ブルジョワ (Derek Bourgeois)
- 編成
- Full Score
Piccolo
Flute 1
Flute 2
Oboe 1
Oboe 2
Bb Clarinet 1
Bb Clarinet 2
Bb Clarinet 3
Eb Alto Clarinet
Bb Bass Clarinet
Bassoon 1
Bassoon 2
Eb Alto Saxophone 1
Eb Alto Saxophone 2
Bb Tenor Saxophone
Eb Baritone Saxophone
Bb Trumpet 1
Bb Trumpet 2
Bb Trumpet 3
F Horn 1
F Horn 2
F Horn 3
F Horn 4
Trombone 1
Trombone 2
Bass Trombone
Euphonium B.C.
Euphonium T.C.
Tuba
String Bass
Timpani
Percussion 1 : Snare Drum, Tam Tam, Tenor Drum, Crash Cymbals, Bass Drum, Whip, Wood Block
Percussion 2 : Crash Cymbals, Bass Drum, Tam Tam, Xylophone, Wood Block, 5 Temple Blocks