No.20 岩崎弘先生のこと
小学校のクラブ活動「器楽クラブ」に日本で初めて管楽器を導入し、根付かせた、岩崎弘先生が7月に亡くなられました。
今でこそ、全国の小学校での吹奏楽は当たり前になっていますが、今から30数年前は、まだ身体の小さい小学校の生徒には吹奏楽器は身体に悪いといわれていて、取り入れる学校はほとんどありませんでした。
そんななか、ご自分で管楽器を買って子どもたちに与え、吹奏楽を作っていったのが、岩崎先生です。
その情熱は半端なものではありませんでした。「小学校のこの時代に管楽器を吹くことこそ、健康を害するどころか、健康な身体作りと心作りには欠かせないものである」と、お会いする度に力説しておられました。周囲の反対を押し切り、クラブ活動に吹奏楽を導入してから、非行に走っていた子が感謝することを覚えたり、自分中心の子どもが相手のことを考えることができるようになったり、たくさんの良い効果があると、ひとつひとつ実体験を通して話してくださったものです。
さらには、管理職になって直接子どもとの接触がなくなるのはつらい、偉くならなくてもいい、タクトを振っていたい、いつも子どもたちと直接接している方が幸福だとおっしゃり、生涯一教師の道を貫かれました。
小学校のクラブ活動に吹奏楽を導入した先駆者、「金玉先生」（大きな声を出させたいときなど「金玉に力を入れろー！」とよく一喝していたことからついたあだ名です。男の子より女の子の方がよく理解したそうです）と親しまれ、多くの子どもたちや父兄の方々から絶大なる信頼を得ていた先生、抜群の指導力を発揮した先生、子どもたちを心の底から信じ、そして愛した先生、得意な「ぎょうざ」作りと鯉をこよなく愛した先生……今はもうあの世というところに帰られましたが、あの世の明るい世界で、やはり吹奏楽指導にうちこまれていらっしゃることと思います。岩崎弘先生の情熱に応じるために、ご一緒に作らせていただいた「イワサキアンサンブル」という楽譜も、きっと使ってくださっていることでしょう。
小学校バンドの恩人、岩崎弘先生のご冥福を心よりお祈りいたします。
今でこそ、全国の小学校での吹奏楽は当たり前になっていますが、今から30数年前は、まだ身体の小さい小学校の生徒には吹奏楽器は身体に悪いといわれていて、取り入れる学校はほとんどありませんでした。
そんななか、ご自分で管楽器を買って子どもたちに与え、吹奏楽を作っていったのが、岩崎先生です。
その情熱は半端なものではありませんでした。「小学校のこの時代に管楽器を吹くことこそ、健康を害するどころか、健康な身体作りと心作りには欠かせないものである」と、お会いする度に力説しておられました。周囲の反対を押し切り、クラブ活動に吹奏楽を導入してから、非行に走っていた子が感謝することを覚えたり、自分中心の子どもが相手のことを考えることができるようになったり、たくさんの良い効果があると、ひとつひとつ実体験を通して話してくださったものです。
さらには、管理職になって直接子どもとの接触がなくなるのはつらい、偉くならなくてもいい、タクトを振っていたい、いつも子どもたちと直接接している方が幸福だとおっしゃり、生涯一教師の道を貫かれました。
小学校のクラブ活動に吹奏楽を導入した先駆者、「金玉先生」（大きな声を出させたいときなど「金玉に力を入れろー！」とよく一喝していたことからついたあだ名です。男の子より女の子の方がよく理解したそうです）と親しまれ、多くの子どもたちや父兄の方々から絶大なる信頼を得ていた先生、抜群の指導力を発揮した先生、子どもたちを心の底から信じ、そして愛した先生、得意な「ぎょうざ」作りと鯉をこよなく愛した先生……今はもうあの世というところに帰られましたが、あの世の明るい世界で、やはり吹奏楽指導にうちこまれていらっしゃることと思います。岩崎弘先生の情熱に応じるために、ご一緒に作らせていただいた「イワサキアンサンブル」という楽譜も、きっと使ってくださっていることでしょう。
小学校バンドの恩人、岩崎弘先生のご冥福を心よりお祈りいたします。
