- シリーズ
- MFOC 輸入フルオーケストラ・クラシック作品(スコア&パート)
- 解説
- Edwin Kalmus
モデスト・ムソルグスキー(1839-1881)は、1872年から1880年にかけて「国民的音楽劇」『ホヴァンシチナ(ホヴァンスキー事件)』の作曲に取り掛かったが、ピアノ楽譜は死去時点でほとんど未完成のままであった。ムソルグスキーが史料に基づいて自ら台本を書いた全5幕のオペラは、1682年にイヴァン・ホヴァンスキー公爵と古儀式派が摂政ソフィア・アレクセーエヴナと2人の若き共同皇帝ピョートル大帝とイヴァン5世に対して起こした反乱を描いている。作曲家が亡くなった時点では作品はほぼ完全にピアノスコアの形式であったため、ニコライ・リムスキー=コルサコフが1881年から1882年にかけてオペラの完成、改訂、管弦楽編曲を引き受けた。リムスキー=コルサコフによる管弦楽版の世界初演は、1886年2月21日にサンクトペテルブルクで、ロシア・オペラ協会のアーティストらによって上演された。第1幕の序奏は「モスクワ河の夜明け」という副題が付けられており、酔っ払ったストレリツィ(イヴァン・ホヴァンスキー公に熱狂的な忠誠を誓う、退役したエリート兵士)クズカが赤の広場に入り、歌い始める前の場面を演出している。 - 編曲者
- ニコライ・リムスキー=コルサコフ (Nikolai Rimsky-Korsakov)
- 作曲者
- モデスト・ムソルグスキー (Modest Mussorgsky)