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- シリーズ
- MUN 輸入吹奏楽オリジナル作品(スコア&パート)
- 解説
- Wingert-Jones Music
作曲家ウィリアム・オーウェンズによるこの新作吹奏楽曲は、印象的で心に残る冒頭部と、随所にソロを配した躍動感あふれる3/4拍子の中間部を経て、金管楽器が主導する力強く毅然とした結末へと向かいます。
「……太陽が今あるその場所から、私の心は病み、悲しみに沈んでいる……私は二度と戦うことはないだろう」
ジョセフ酋長(若きジョセフ) ― 1877年10月5日
平和への揺るぎない献身と、同胞の権利を力強く訴え続けたことで永遠に記憶されるネズ・パース族の指導者、ジョセフ酋長(1840–1904)。彼は、オレゴン州北東部の故郷からの強制移住に対し、平和的な抵抗を試みたことでその名を知られるようになりました。その抵抗は「ネズ・パース戦争」へと発展し、1877年6月、カナダを目指して過酷な1,300マイル(約2,000キロ)の旅に出たネズ・パース族と米軍との間で激しい衝突が繰り返されました。最後の戦いを除きすべての戦闘に勝利したものの、ジョセフ酋長とその民は、やがて疲労と飢えにより降伏を余儀なくされました。ジョセフ酋長の言葉からその名が付けられた『……No More Forever(二度と戦うことはない)』は、ネズ・パース族の生活と、それに続く争いの様子を力強く描き出した音楽作品です。
曲は、先祖伝来の地におけるネズ・パース族の生活を描写するように、厳粛な雰囲気で始まります。そこには平和な空気が漂いつつも、入植者の侵入や故郷からの追放という脅威が常に影を落としており、不安な気配も感じられます。逃亡を余儀なくされる恐ろしい時がついに訪れると、テンポは急激に速まり、心に深く残るような木管楽器のトリオが響き渡ります。時折訪れる静けさを挟みながら、残酷な衝突が目前に迫るにつれて、曲の雰囲気は次第に激しさを増していきます。「降伏」は平和への意思表示ではありますが、この作品の結末は非常に力強いものとなっています。それはおそらく、誇り高い民族の存続こそが何よりも優先されるべきことであるという、(ジョセフ酋長の)思いを示唆しているのでしょう。
「闘争か逃走か(ファイト・オア・フライト)」とは、危険や脅威に直面した際に引き起こされる生理的反応のことです。これは、その場にとどまって立ち向かうか、あるいは逃げるかという行動に備えて、身体を準備させるホルモンを分泌させる自然な反応であり、言い換えれば、私たちに備わった最も根源的かつ基本的な生存本能と言えます。
私は、この概念を音楽でどのように表現すれば、スリルや興奮を伴いつつ、聴き手が直感的に理解できるものにできるだろうかと思案しました。やがて私は、二つの主要なモチーフを思いつきました。一つは「闘争(ファイト)」の反応を表す、大胆で力強い響きを持つモチーフ。もう一つは「逃走(フライト)」の反応を表す、切迫感があり、休むことなく突き進むようなモチーフです。これら二つのモチーフを、全体として一つの大きな弧を描くような構成の中に配置することで、終盤まで緊張感が高まり続ける、物語性のある「完結した円環」のような流れを作り出しました。そうして生まれたのが『Fight or Flight』です。エネルギーと興奮に満ち、極限の緊張感を孕んだこの作品は、演奏者にとっても聴衆にとっても、心揺さぶる体験となることでしょう。 - 作曲者
- ウィリアム・オーウェンズ (William Owens)













