- シリーズ
- OS 吹奏楽オリジナル
- 解説
- この曲は、作曲者:青木進の「フェリスタス」(1979年度コンクール課題曲)に続く吹奏楽作品であり、彼が2年余りのドイツ留学を終え、初めて作曲したというもので、その勉強の成果が充分にうかがえる力作である。吹奏楽という大きな編成による、重厚、かつ包容力のある響きのかもし出すところの魅力、個々の楽器の持ち味を充分生かしながらも、音楽全体に調和しているところの美しさ、というものを大変よく感じさせる曲である。作曲者の意図する「Meditation(祈り)」、「人間のみが持ち得るもの。長年培ってきたものとして、芸術や科学技術というものがあり、前者は人の心を豊かにし、後者は人間社会をより便利に変えてきた。しかしその反面、後者は人の心を前者とは反対の方向に導いてしまっているのではないだろうか。私はその辺に非常に危機感を覚えるのである。現在もう一度、一人一人がじっくりと人間の存在そのものを考え直す時に来ている。この曲は、私の人間に対する「祈り」であり、未来の明暗を決めるべく、人間の心というものに触れたものである。」という作曲者の表現が十二分に出ている作品である。【試聴用CD(OSCD-001)あります(無料)】
- 作曲者
- 青木進
- 編成
- Full Score / Pic / Fl1 / Fl2 / Ob / Bsn / EsCl / Cl1 / Cl2 / Cl3 / A.Cl / B.Cl / A.sx1 / A.sx2 / T.sx / B.sx / Tp1 / Tp2 / Tp3 / Hr(inF)1 / Hr(inF)2 / Hr(inF)3 / Hr(inF)4 / Tb1 / Tb2 / Tb3 / Euph / Tuba / St.Bs / Timp / Perc1 / Perc2 / Perc3
