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- シリーズ
- OS 吹奏楽オリジナル
- 解説
- 吹奏楽界が待望していた『セント・アンソニー・ヴァリエーションズ』の全編が入っている完全な全曲版がついに登場です。作曲家のウィリアム・H・ヒルのこの曲にこめた熱いものが伝わってきます。是非、コンサートのプログラムとして演奏してください。
この曲は1979年に作曲され、翌年の日本演奏旅行でも演奏されました。この変奏曲の主題となっているのは、17世紀ヨーロッパの聖歌として有名な「セント・アンソニー」です。ハイドンはこの旋律を、1780年頃の作品「6つの野外組曲」(管楽器八重奏)第6番変ロ長調の第2楽章に用いています。後にブラームスも1873年に「ハイドンの主題による変奏曲」として、同じ旋律を主題に用いて管弦楽曲を作曲しています。ヒルのこの変奏曲は、まず力強いティンパニを伴った主題で開始され、そのあと木管楽器が“セント・アンソニー”の主題を提示します。変奏曲は4つあり、いずれも自由でダイナミックな変奏を繰り広げます。第1変奏は力強くダイナミックです。第2変奏は8分の6拍子で短いが美しいメロディーに満ち、ヴィブラフォンの動きが印象的です。第3変奏は舞曲風なフーガです。第4変奏は打楽器により開始され、ヴィブラフォンの印象的なカデンツの後にトランペットと金管楽器によるファンファーレが続き、最後はリズムによる変奏となり、同じパターンのリズムがユニゾンで何回も繰り返されて終わります。この曲はカリフォルニア州モデストのトーマス・ダウニー高校バンドの委嘱で作曲され、その指揮者のジョージ・ガードナーに捧げられました。今回、全曲版(原典版)がこうして出版されることは、大変喜ばしいことです。(秋山紀夫) - 作曲者
- William H. Hill
- 編成
- Full Score / Pic / Fl1&2 / Ob1 / Ob2 / Cl1 / Cl2 / Cl3 / A.Cl / B.Cl / Contra-A.Cl / Bsn1 / Bsn2 / A.sx1 / A.sx2 / T.sx / B.sx / Tp1 / Tp2 / Tp3 / Hr(inF)1.2 / Hr(inF)3.4 / Tb1 / Tb2 / Tb3 / Euph / Tuba / St.Bs / M.Perc / Timp / S.D、F.D. / Timbales / Cyms、Gong、S.Cym / B.D.
- 使用Perc.
- (M.Perc)Chime、Orchestra Bells、Xylo、Mari、Vib / Timp / S.D、F.D / Tmbales / Cyms、Gong、S.Cym / B.D.