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No.08 吹奏楽に生きる

 授業中に歌をほめちぎると、嬉しそうに「ハイ、ぼく合唱部に入ります」という子ども。4年生以上の全児童約240名、なお減少中のなか、合唱部と管楽部の共立は容易ではない。小学校の部活は音楽だけなので、本来運動の方が得意な子も管楽部に入っているが、中学への進学を機に運動部にも散っていく。クラシックや吹奏楽の生中継などTVで見ることはない。比べてスポーツ中継は毎日であり、学校の授業も、音楽より体育の方がはるかに多く、真髄に触れるチャンスが多いのだから、本来あれもやりたいこれもやってみたいと欲張りな子どもたちが、スポーツ部に意欲を持つのは当然である。世に楽しい趣味が増えた今日、魅力的な吹奏楽部を作らなければ人数は確保できない。苦しいことに、顧問にもそれ以外の立場、仕事がたくさんある。大切なのは、自分が音楽のすばらしいと思う部分を、自信を持って、魅力的に児童生徒に伝えていくことだと思う。
私は中学時代、部活で吹いた「運命」第2楽章の1つのロングトーンの魅力で、クラシックの虜になった。聴いた範奏レコードの力も大きいが、この曲を選んでくださった顧問の先生に感謝である。指揮姿も鮮烈だったが、廊下でお会いすると、いつもニコニコ微笑んでくださった。ビブラートもできなかった当時の私だが、豊かな音楽と教師の人柄にひかれ、吹奏楽に生きることが決定的になった。以来30年、レパートリーもオリジナル、ジャズ……と増えた。数年前、無謀にも自作の曲で子どもたちをコンクールに出した。「ブラス・キッズ・ドリーム」という曲で、「管楽器のムシ」への思いが込められている。仲間と吹くって楽しいね、すてきだね。いつか君たちも(私と)一緒に市吹で吹こうよ、と……。秋は、研究や地区交歓演奏会準備も忙しいが、SBC、吹連東海大会練習のクライマックスでもある。厳しい表情も多くなるだろうが、胸にあふれる小さな音仲間への愛しい思いが、もっと顔に表れ、子どもたちに伝えられる、かの師のような教師に私もなりたい。
今日も練習室へ朝いの一番を競って来る男の子たち。合唱部の子に比べ愛想は少ないが、休まず来て、帰りはいつも椅子の整頓をしていってくれる何人かの女の子たち。楽器を自分の机の横にピタリとつけて置き、休み時間に出しては磨いているという子(これは担任の先生の話)。どれもかわいい姿である。「管楽器」のムシが何人も育っていて、それは、私のひそかな喜びである。

長野県小諸市立野岸小学校吹奏楽部
羽毛田 佳子

部員数:男子21名 女子39名 計60名   ※部員数は掲載当時のものです。
部のモットー:感謝して、あいさつしっかり、姿勢良く

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