No.86 30年目の再出発
吹奏楽を始めて38年になります。その年月のほとんどを、地元大阪市平野区の市民バンド「平野吹奏楽団」とともに歩んできました。公的な支援もなく、練習場の確保から楽器運搬など、非常に厳しい運営は今も結成当初と何ら変わりませんが、結成30年を過ぎ、区内でも「地域の吹奏楽団」としてようやく認知されるようになってきました。この楽団の運営に生き甲斐を感じ、これから先も、この楽団と吹奏楽人生を送っていくものと思っていました。
ところが2年前、勤務する中学校に吹奏楽部が創設され、数名いた高校生部員とともに中学・高校吹奏楽部として再出発することになり、顧問としてその指導をまかされることになってしまいました。
さて、その指導を始めて気づいたことがあります。自分は吹奏楽指導者と自負していましたが、単に市民バンド運営のベテランなのであって、指導については素人であったということです。
トロンボーンのポジションも、打楽器の奏法もわからない。つまり、個々の楽器の奏法から合奏指導にいたるまで、専門的な知識はほとんど持っていなかったのでした。
そこで、月に2回ではありますが、専門の指導員に合奏指導をしていただき、それを自らも「受講」し、また指導書・指導DVDを買い込み、コツコツと勉強をつづけました。
まさに30年目の再出発でした。
試行錯誤の繰り返しでしたが、少しずつ上達していく生徒たちが励みの毎日でした。そして、3年目の今年、念願のコンクール出場を果たし、優秀賞をいただくまでになりました。
正直なところ「50歳にもなって今さら」という思いもありましたが、こんな素晴らしい機会を与えていただいた学校にも、また、自分を信じてついてきてくれる生徒たちにも、感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも、吹奏楽の素晴らしさを生徒たちに実感させてやるために、自分がもっともっと勉強しなくてはと思っています。
ところが2年前、勤務する中学校に吹奏楽部が創設され、数名いた高校生部員とともに中学・高校吹奏楽部として再出発することになり、顧問としてその指導をまかされることになってしまいました。
さて、その指導を始めて気づいたことがあります。自分は吹奏楽指導者と自負していましたが、単に市民バンド運営のベテランなのであって、指導については素人であったということです。
トロンボーンのポジションも、打楽器の奏法もわからない。つまり、個々の楽器の奏法から合奏指導にいたるまで、専門的な知識はほとんど持っていなかったのでした。
そこで、月に2回ではありますが、専門の指導員に合奏指導をしていただき、それを自らも「受講」し、また指導書・指導DVDを買い込み、コツコツと勉強をつづけました。
まさに30年目の再出発でした。
試行錯誤の繰り返しでしたが、少しずつ上達していく生徒たちが励みの毎日でした。そして、3年目の今年、念願のコンクール出場を果たし、優秀賞をいただくまでになりました。
正直なところ「50歳にもなって今さら」という思いもありましたが、こんな素晴らしい機会を与えていただいた学校にも、また、自分を信じてついてきてくれる生徒たちにも、感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも、吹奏楽の素晴らしさを生徒たちに実感させてやるために、自分がもっともっと勉強しなくてはと思っています。
大阪 浪速中学校・高等学校吹奏楽部
中村 泰雄
団員数:男子2名 女子33名 ※団員数は掲載当時のものです。
部 訓:心を込めて