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No.93  私の音楽のルーツ

 現在私が顧問をしている越谷西高校吹奏楽部では、クラシックのみにこだわらず、ジャズ、ポップス、演歌、民謡などをどんどん取り入れ、アニソンや歌謡曲も本気でやる。しかも、どれも真似事ではなく、奏法やスタイルまで本物の演奏を目指している。そもそもどうしてこうなったか、自分の音楽のルーツを考えてみた。
 私の両親は音楽家ではなかったが、まわりには常に音楽があり、いつも昭和ムード歌謡や演歌を聞かされていた。子どもの頃、人前ではもっぱら“裕次郎”や“ピンキーとキラーズ”を歌っていたらしい。  車には通販で買ったジャズやラテン、タンゴ、ハワイアンなどありとあらゆるジャンルのカセットが置いてあり、サム・テイラー、ルイ・アームストロング、ポール・モーリア、ニニ・ロッソ、ピアソラなどの音楽も幼い頃から聞いていた。決して裕福な家庭ではなかったが、私が幼稚園の頃から我が家にはステレオがあり、ショパンやモーツァルトのお話レコードやアニメの主題歌などのレコードを繰り返し聞いていた。
 小学校にあがった頃、親からオカリナを買ってもらい、譜面も読めなかったし、指使いも自己流で、歌謡曲や学校で習った曲などを吹きまくっていた。祖父は多趣味でマンドリンなども演奏する人だったが、当時は全国の民謡をカセットテープにコレクションしており、おかげで、さまざまな地方の民謡を聞いて、地声発声にも慣れ親しんだ。
 中学時代は友人からビートルズを聞かされまくり、高校ではスペクトラムというブラスロックとバーンスタイン指揮のニューヨークフィルの音楽にはまった。結局、高校3年生の部活を引退するまでは何も準備をすることなく過ごしてしまったが、幸いにも音大に合格し、教師になるに到っている。
 教師歴15年が経った頃、自分がどんどんすり減っているような気がして、東京芸術大学で雅楽、尺八などの日本伝統音楽や中国琵琶、ガムランなどの民族音楽を勉強した。これも現在の自分の音楽の肥やしになっていると思っている。
 こうして振り返ってみると、私のあまりのこだわりのなさ過ぎる趣味に生徒が巻き込まれている感もあるが、ジャンルにとらわれずに音楽を楽しむことこそが私のこだわりであり、どこまで枠を広げられるかが、これからの吹奏楽が生き残るための鍵なのだと思っている。
 というわけで、当分我が校の方針に変更はない。
 越谷西高校の今後の活動に乞うご期待!

埼玉県立越谷西高等学校吹奏楽部
福原 一

部員数:男子23名 女子78名   ※部員数は掲載当時のものです。
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