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No.96  ゴールドポップと私

跳び箱が跳べなかった。
逆上がりもできなかった。
体も弱かったが、吹奏楽に出会った。
「これだ」と思った。
吹奏楽団は、眩しかった。
日本武道館で「マーチの祭典」をみて、大きくなったら管楽器を吹くのだと思った。
中学二年で初めて手にしたクラリネットは、ずしりと重く、パンダのように白と黒でできており柔らかく鈍い光を放っていた。

中高吹奏楽でクラリネットを、大学ではビッグバンドでサックスを、そして中年になったいまもその両方を続けている。
ジャズを始めてしばらくは吹奏楽から遠ざかった。
吹きかたが違うし、吹奏楽でジャズやポップスをやると物足りないと感じた。
社会に出て、編集者という仕事柄もあってロックやニューミュージック、J・POPと呼ばれる音楽に主に関わっていた。
さまざまなジャンルの音楽をめぐりめぐって二十年、吹奏楽の良さを再認識した。
吹奏楽は、どんな形態よりも「アンサンブル」している。
演っても聴いても、その「アンサンブル」から伝わってくる息の温もりが、いい。

当シリーズのプロデューサー・ヒロ助安が付けたアルバムタイトル。
『ゴールドポップ』 。
これ以上の名前が、あるだろうか。

一作目のライナーノーツに、真島俊夫はつぎのように述べている。

「ぼくは精緻なスコアリングによって得られるシンフォニックな響きとジャズの魅力を融合することを考え続け、ジャズのビッグバンド同様、管楽器を中心に編成されたシンフォニック・バンドに大いなる可能性があると考えた。そして、今やとても高いレベルに到達している日本のシンフォニックバンドは、そろそろ20世紀が生んだ最高の音楽芸術であるジャズに挑戦する時期にあると思う。そして、それには吹奏楽ファンのみならず、一般のジャズファンにも納得して貰えるスコアが不可欠だ。」


アルバムに収められた楽曲は、すべて譜面がミュージックエイト社の関連会社エイトカンパニィ社から出ている。(ちなみにエイトカンパニィ社は中・上級者用の厳選された譜面を出版方針とする会社。)
楽器ばかの青春時代を送った自分はミュージックエイトという会社に育てられたと言えなくもない。
私のようなミュージックエイト・ファンは無数にいるだろうし、いまもそうした支持を受ける社員が総力を挙げて取り組んだ『ゴールドポップ』。
アレンジャー、ミュージシャン、スタッフも、クラシックやジャズ、ポップスを熟知したそうそうたる面々が、愛と叡知とテクニックを全力投入した『ゴールドポップ』。

吹奏楽部真っ最中のみなさん、
吹奏楽部を卒業したみなさんも、
吹奏楽部でなかったみなさんも、

ぜひ存分に聴いて演奏して、余すところなくお楽しみいただけますよう。

憧れの吹奏楽団。
その輝きは時を経ても失われず、さらに鮮やかに、ここに存在している。

【CD「GOLD POP 3」ライナーノーツより】

エッセイスト 山口ミルコ

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